「お腹すいたねー。」
「確かに。」
「とりあえず戻ろっか。」
「ああ。」
朝もコーヒーだけだったので。昼過ぎになるとお腹もすきます。
ということで別荘に戻ることにしました。
「お昼ご飯残してくれてるかなー。」
「お前が頼めばなくても出てくるだろ。」
「なかったら諦めようよ。今から準備してもらうのも可哀想だし。」
「えー。」
そんな私の心配を他所に、やっぱりうちの使用人たちは皆さん優秀で。
残り物でいいんで…と声を掛けたものの、それは豪華なランチがすぐに部屋まで運ばれてきました。
「本日は温泉のご用意が整っておりますので、ご希望でしたらご案内します。」
「行きたいっ!」
「承知しました。お時間はいかがいたしますか?」
「うーん。夜ご飯の後にしようかな。」
温泉なんて生まれて初めてだー!
源泉からお湯が湧き出るなんてすごいよね!地底の火山もかなり興味ある!!
「かしこまりました。混浴でよろしいですか?」
使用人がぶっ飛んだことを言うので、私とるうは二人して固まる。
こ…混浴っ!?!?
「…べ、別々に、入りたいです。」
「ではお時間ずらしてご案内しますね。」
もうたぶん真っ赤な顔で、申し出た私に優しく微笑む使用人に軽く怒りたくなった。
何てこと提案するんだ!?

