(一)この世界ごと愛したい





るうがどれくらいそうしていたのかは知らないけど、そうこうしてる間に私が目覚める。




「…る…う?」


「……。」


「おはよー…。」


「…お、おはよう?」



目を開けたら、るうの目も開いていたので。


挨拶するとるうはかなり動揺の色が顔に滲み出ているのが分かる。





「…大丈夫?」


「…俺?」


「うん、しんどくない?」


「…え?俺?」




もしかして、これは記憶がないのか?


泥酔とは怖いな。




「…覚えてないならいいや。」


「……。」


「元気ならいいよ。約束のコーヒーよろしくー。」


「……はい。」




るうは恐る恐るベッドから降りる。


乾かさずに寝るから髪の毛も寝癖がついてたり、寝起きで見ても良い身体だったり。




非日常的な風景で。


ついつい、記憶が蘇る。



昨日の出来事を私が説明しなきゃいけないのかと、考えるとかなり憂鬱だ。



思い返しただけで顔から火が出そう。





とりあえず私も朝の支度をしたいので、立ち上がり着替えを漁る。


私の荷物を準備したのはママ。




「……。」



初日のような服ばかりでげんなりする。


ちなみに昨日のもそうでした。昨日は慌てて、何でもいいと選び取った服だったので文句も言えなかったが。




しかし準備することを怠ったのは私だ。


大人しく一番に手に取った服に着替えることにしました。