翌朝。
先に目を覚したのはるう。
「…ってえ。」
起きて早々、少し頭痛を感じる頭を押さえる。
「え…?」
どうやら昨夜の記憶がないるうは、まず何も身に纏っていない自分の上半身に驚きを隠せない。
それから隣で眠る私に目を向ける。
「…っ!?」
バスローブの隙間から垣間見える、自分で付けた赤い花に目が止まったものの。
さっぱり記憶がないるうは一生懸命記憶を辿ろうとするが、何も思い出せない。
「…何…え、俺か…?」
もうパニック状態で。
記憶がないとは怖いもので、私を起こして確認すればいいものを。
それを恐怖にも感じてしまうるうは、ただ硬直しては頭をフル稼働させて思い出そうと粘る。
「…どう…どこまで…いや、俺じゃない可能性も…。それはない…のか?」
身体を起き上がらせることも出来ず。
るうはひたすらこの状態に驚愕しているだけ。
「…んー…。」

