(一)この世界ごと愛したい




「ちょっと!?」


「リン。」


「何回呼ぶつもりなの!?」




そしてこの状況は、非常にまずい。


私の自由が効かない上に、相手は昨日あんなことを既にやらかした…さらに酔っ払って正常な判断が出来ないるう。




…どうしよう!!!





「お、落ち着いて…ね?」


「リン。」


「うんうん。ちゃんと聞こえてるから。」










「……好きだ。」





そう言って、私の心を締め付けて。



かと思えばそのまま、るうが私の首筋に噛みついた。





「いっ…。」



いったー!?!?


やばい、酔っ払いのくせに力だけは無駄に強いから抵抗も出来ない。




「んっ…。」



噛みついたかと思えば、同じ箇所を吸い上げたり舐めたり。


もう、こっちまで酔ってしまいそうな刺激が私を襲う。




「るうっ…!!」




私の声は届かず、止まらない。




これは、どうしたら…いいんだ。



るうは同じことを繰り返しながら、徐々に徐々に下へ降りていく。





その唇が、私の胸に触れるか触れないかというところで。



るうの動きは止まった。




正確には、再び私の身体にるうの全体重がのしかかる。





「…おっ…も。」



さっきよりも重い気がする。




「ね…寝てる?」




気付けば私の手を押さえる力も無力になっていて、ここでようやくるうが眠ったことを知る。





もし、あのままだったら…?


私は、どうなってた…?





「〜っ!」




この旅行、危険が多すぎる。


でも、今朝るうは本当に反省していたのを知っているし。後悔していたようにも見えた。



それを覆してしまう、お酒の力とは恐ろしい。