(一)この世界ごと愛したい




そして、一礼の後一斉にそれぞれの仕事に戻る使用人の方々を横目に。


部屋は好きなところを使っていいと言ってくれたので、私は遠慮なく好きな部屋を探しに行こうと思います。




「どこにしよっかなー。」


「…同じ部屋でもいいか。」


「絶対だめ。」




るうは変なことばっかりするからだめです。




「朝起こす。」


「ここでは起きなくていいんですー。」


「コーヒー俺が淹れる。」


「…う。」



るうのコーヒーは捨て難い!!!


でも、昨日みたいなことが起こったらどうしよう。ハルも部屋は別々で夜は一緒に過ごしちゃだめって言ってたし。




「ハルがだめって言ってたしなー。」


「言わなきゃバレない。」


「るうは何するかわかんないしなー。」


「…極力気を付ける。」




あーあ。


ハル、本当にごめんよ。




るうは私に甘いけど、それは逆もまた然りで。


るうにこんなに頼まれることなんてほとんどないので、私は断り方がわかりません。






「…ハルには内緒だからね?」


「っ…なんかそれもヤバいな。」


「え?」


「いや、何でもねえ。」




とりあえず二人で過ごす部屋なら広い方がいいねって話になり。


結局最上階である、三階の一番広そうな部屋にしました。





「るうー!さっきの湖が見える!」


「あーよかったな。」


「うわ、あの森の中も気になるねー!」


「明日にしてくれ。」




るうはごろんと横になっている。


そうか、るうは昨日寝る時さえ座ったままだったんだ。可哀想に。




「今日は早めに休んだ方がよさそうだね。私ごはん頼んでくるから、るうゆっくりしててー。」



上げ膳据え膳が希望だって言ってたもんね。


どうか是非ゆっくり過ごしておくれ。