建物の中は、この自然の中とは思えないほど荘厳で。なんか城を思い出せる感じもある。
そして中には使用人も数人いて、私達を出迎えてくれた。
「ようこそ。お会いできて光栄です、姫様。」
「…あ、うん。初めまして。」
使用人の筆頭と思われる男性が、私に挨拶をしてくれるんだけど。
…使用人いたんだね!?
これだけ広いし、そりゃそうなんだけど。こんな南の辺境でこの人達を雇ってるのは誰なんだ。
「もしかしてうちの所有地だったりする?」
「左様でございます。この別荘は、亡き国王陛下が王妃様へ贈り物として建てたものでございます。」
「お、贈り物…。」
建物って、贈り物としてあげるものだっけ。
パパのママへの愛情は底知れないな。と言うか、それでママはここを勧めたのか。
「王妃様より、決してお二人の邪魔はしないようにと言われておりますので。ルイ様もいらっしゃることですし基本的には何もいたしませんが、御用がございましたら何なりとお申し付けくださいませ。」
「いや、邪魔も何も…。別に気にせず…普通でお願いしたいんですけど。」
「お食事と清掃の手筈は整えますので、どうか自由にお過ごしください。」
「…あーはい。」
ママ、ここまで徹底してると余計気まずいって。
逆に気を使います。

