素直じゃないるうを笑うと。
早く食えと怒られる。
私はとりあえず食べれるだけ食事を身体に詰め込んで。そこからるうがお風呂の準備をしてくれたので、のんびりバスタイムを過ごす。
セザールでは当たり前だったこと。
でも、ハルの従者であるるうはハルの都合によってはここに来られない日もある。
帰国してからは寧ろこんな日は初めてじゃないかと思う。
「おい、髪の毛ちゃんと拭けって言ってんだろ。」
「長くて面倒なんだもん。切ろうかな。」
「……。」
「どう思う?」
本気でショートもありかなと思った私はるうに意見を求める。
「…リンはこのままがいい。」
「そう?るうは髪の毛長い女の子が好みなの?」
「俺の好みは強いて言うならお前だし。短いのも似合う気がするけど。こうして長い髪拭いてやるくらい手間かかる方がリンらしい気がする。」
…うん、ご馳走様です。
変なこと聞いた私が悪かったね!?
「…さて、準備しよう。」
「サラッと流すなら変なこと聞くな。」
どうもすみません!?
「…確かに面倒だけど、るうがそう言ってくれる間はもう少しこのままにしとくよ。」
「じゃあ一生このままだな。」
「い、一生ロング推しなんだね。」
るうが言うなら仕方ない。
このまま切らずに置いておこう。

