文句を言いながらもるうは食事の支度へと向かって行った。
私は部屋に向かう途中、あることを思い出す。
「誕生日プレゼント!忘れてた!!!」
旅行の時に渡すのなんて素敵じゃないか。
そう考えた私は宝物庫に走る。
そしてバタバタと目当ての物を探し始めると、それはこの宝物庫の一番奥に丁寧に保管されていて。すぐに見つけられた。
「…あったー。」
紅く輝く、小さな宝石。
この宝石をるうにあげようと思ったんです。
私が生まれた時に、その小さな手に握ったまま生まれてきたという石です。アレンデールの神話書記にも書かれていた。
この石は、火龍の輝石だと。
私は石を仕舞い込み、部屋に向かって走る。

