そんな私がこの状況を読み解くなら。
「…南の国境に厚みが東側に偏ってる。南も東と連動する可能性があるかもね。
だったら私が東と南を一手に引き受けたいかな。
ハルは城に残って王都の守備。私が戻って来たら他の軍で西と北に防衛線を敷き直すべきだと思うけど。
ただ、流石に東と南を私一人で守るにはちょっと守備範囲広すぎるから。私なら南だけでも先に潰しちゃうかな。」
私の策を、それはもう驚いて聞く一同。
「ここ拡大地図ちょーだい。」
「は…はい。」
私は南東の拡大版の地図を見て、戦の展開を考える。
しばらく長考した後、今現時点で配置してある自陣の駒を動かす。
「南東の際に配置してる南側の国境守備、全部東に寄せようか。それで最悪南が駆け上がって来たところで私が帰ってくる方が早いし。」
本当の最悪の最悪は、絶対嫌だけど。
南の避暑地からの帰り道で、南軍の背中でも見えようもんなら適当に仕留めて帰ればいい。絶対嫌だけど。
るうの慰安旅行だからね。何度も言います。絶対嫌だけど!!!
「…帰ってきて蜻蛉返りで私が南に飛べば間に合うでしょ。私に気付いて東が私に向かって来るならそれはそれでラッキーだし。王都に進軍するにしたって私は背中が討てるから楽。」

