私はるうの姿を見つけた瞬間、疲れを一旦忘れて駆け寄る。
「決まった!?」
「…ああ。」
「どこ!?」
「…南の避暑地。」
ひ、避暑地!!!
行ったことはないけど本で読んだことある!自然に溢れてて、場所によっては温泉とかあるところもあるらしい場所だ!
慰安旅行にぴったりじゃん!!!
「…リン?」
「うん、行こう!避暑地!」
「え、ああ。お前仕事、大丈夫だったか?」
「余裕です!」
私はるうに飛びついて、満面の笑顔で楽しみだねと伝えると。
私の身体をるうからべりっと引き剥がすハル。
「余裕かあ。そうかそうか、流石は俺のリンだ。もう少し頑張れそうだなあ?」
「え…。でもるう戻って来た…けど。」
「余裕なんだもんなあ?」
「……。」
考えろ、私。
確かに約束はるうが戻るまでの代わり。その分は確かにやり遂げたのでこれは断っていいはず。
だけど、明日から出発とは言え。今日からるうを少しでも楽にしてあげることは…それ即ち慰安旅行の一部になるのではないだろうか。
「リン、こんな性悪相手にせず断っていい。あとは俺がやっとくから。」
「…私やります!!!」
るう、ここは任せなさい。
私に出来ないことなどないんですよ。

