「ここ間違ってる。今すぐ確認して来て。」
「はい!」
「さっきの書類貸して。」
「どうぞ!」
私は頭を書類仕事に全神経集中させる。
パパが戦死して、セザールへ行くまでは元々私が全部やるしかなかったけど。
こういう面倒な仕事は実は嫌いなんです。
「…ハルも手伝ってよ!?」
「今まで俺を手伝わなかったのはお前だろ。」
「なっ…!」
私を眺めているだけで、全然仕事をしている気配もないハルに思わず不満の声をあげる。
なんて捻くれてるの!?
私だって一時期は一人で頑張りましたけど!?
「…るうー…。」
「さっさとやれよ。」
そう言ってハルは執務室から出て行ってしまう。
るうは一体どこまで、一体誰に旅行について訊ねに行っているんですか。
何で帰って来てくれないの!?
と、心の中で不平不満が爆発している私ですが。黙々と仕事を終わらせていく。
結局午前中を全部棒に振って、一通り書類仕事をこなした私はここで一度集中力が底尽きる。
「…疲れたー。」
ベターっと机に突っ伏した時、執務室のドアが開く。
ハルとるうが一緒に戻ってきた。

