ハルとそんな話をした後に、私は部屋に戻りシャワーを済ませて。
夕飯までダラダラと本を読んで過ごす。
時間になればママが呼びに来てくれて、ハルとるうはまだ仕事。アルは稽古の疲れで寝てしまったという。
「リンと二人で食事なんて久しぶりね。」
「確かにー。」
「ねえねえっ!」
「なにー?」
食事に箸を伸ばしながら、私はママの話に耳を傾ける。
「ルイとの旅行、楽しんでね。」
「うん。」
「…私てっきりレン王子といい感じなのかと思って無神経なこと言ってしまって。ルイに申し訳ないことしたわね。」
「え?」
いい感じ…とは。
「…ママはその手の話が好きだねー。」
「大事な娘の運命の人なんて気になるに決まってるじゃない!」
「運命って…。大袈裟だよ。恋愛なんて気の迷いだったり、一時的な好意の上昇で引き起こされるだけの限定的な感情に過ぎないんでしょ?」
「はぁ…。リンってどうしてそう論理的に解釈するの?」
これでもるうとレンのことがあって、恋愛に関する本少しだけ読んだんですよ!
そこに書いてあったもん!!!

