お気を悪くしないでくださいと。
無駄にギャラリーに気を遣われるので、適当な笑みを浮かべて自室へ戻る。
「もうー。稽古するにも周りが邪魔だねー。」
「全くだ。」
それにしても、あの第三王子の人を蔑む目。
昨日あんな話したのにまた剣振ってんのかと言わんばかりのあの目。
「…腹立つなー。」
「は?」
「いや、こっちの話。」
それにしても、動いたらお腹すいてきたので少し早めのランチ。
そして食事の後に、書庫に行こうとるうと話した。
るうもまだ書庫の場所は知らないようなので、適当に場所を聞きながら向かうことにした。

