ゆっくりと。



みんなが心配そうに見守る中。


私が次に目を覚ましたのは丸一日と一晩経った二日後の朝だった。




「リン…!」


「ん…?」



ママが目を開けた私を抱きしめる。


その周りにハルとるうとアルまで勢揃いで。私は何事かと起きて早々現状把握を試みる。




瞳の色を変えての修行に、るうを付き合わせて成功したものの力の使い過ぎで倒れた…気がする。




「リン、瞳の色が…。」


「ママ…?あれ…戻ってない?」


「…その色…。」


「あーごめん。ちょっと待って。」




驚かせたなと思った私はすぐに目を閉じる。


元に戻したい…ところだけど。




「…生まれた時と同じ色ね。怒ってる?」


「今は怒ってるから変わってるわけじゃなくて。自分で変えたんだけど…。」




だから元に、戻したい…のに。








「リン?」


「……。」




私は再び目を開ける。




「…戻ってないよね?」


「ああ。」




るうが戻ってないと肯定。



はい、戻せません。


涙で鎮火させる手もあるけど、どうもあの時と少し違う気もする。それにまず泣ける状況ではない。





「…後ででいっか。」


「大丈夫か?」


「じっとしてる分にはね。それよりみんな集まってどうしたのー?」


「お前が中々起きねえから心配してたんだろ。」