実は四人兄弟でしたって言っても違和感ないほど、私たち家族はるうを本当の家族のように思ってる。
「マジでリン以外ない。くれ。」
「俺に勝てたらな。」
「じゃあ俺等もリンに置いていかれないように特訓すっか。」
「おし!行くぞ、ルイ!」
私を好きだと言ってくれたるうには申し訳ないけれど。
私はるうのことも、ハル同様に兄のように慕ってるし、大切に思っている。
そしてそんな二人も、同じような想いで私のことを考えてくれていることを望んでいる。
だから、私も何が何でも守るよ。
大切な家族がいるこの国を。
その家族を支える民を。
城から離れても。戦に出なくても。姫じゃなくなっても。
私は私のやり方で、守り抜いてみせるよ。

