るうの剣に急に力が入ったように感じた。
…おいおい。
怒りは分かるけど、ちょっと待て。
「るう…!」
「あ、やべ。忘れてた。」
五でやろうって言ったのに、今一瞬七くらいまで力出してましたよね!?
「今日はここまでにしようか。」
「…ああ。」
一通り体が温まったので、終わりにすると何の意味があるのか分からないが拍手喝采。
そういうのいらないなー。
「…げ。」
ふと、窓から見学しているギャラリーの中に第三王子を見つけてしまった。
朝から嫌なもの見た。
「あ、レン様だ!」
「レン様どうぞ降りていらしてください。姫様がお待ちですよー!」
待ってねーよ!!!
いらん嘘ばっかり言うな!!!
そんなギャラリーの声を無視して、第三王子はバタンと窓を閉めた。
感じ悪っ!!!!!

