カン、カン、キン。


剣と剣がぶつかり、大きな金属音を奏でつつ、弾け飛んだり拮抗したり。



正直なところ、私とるうの力に大差はない。



もちろん単純な力では敵わないけども。お互い自分の利点を活かして闘うので、トータル的なところでいくとほぼ互角。




そして予想通り、王宮の窓や稽古場の周りには人がわんさか集まって来た。





「…やっぱ目立つよねー。」


「この国はよっぽど暇なんだな。」




小声で皮肉を言いまくる私たち。


もちろん表情はしっかり作ってます。めちゃくちゃ真面目な顔でやってます。





「誠に美しい…。」


「これが戦神アテナの力か。」




「独占していたアレンデールが憎いな。」