「るーうー!」
「うるせえ。」
「出陣命令だってー。」
「またかよ。ついこないだ長期の国境守備から帰って来たばっかじゃねえか。」
国王であり、軍総司令官のパパからの発令に、るうと二人で頭を悩ませた。
任務後に次の仕事が入ることは珍しいことではないんだけど。
今回はどこか違和感を感じた。
それはるうも同じのようで、渋い顔で出陣についての令書を読んでいる。
「…やな感じがするね。」
「陛下と話して来たらどうだ?」
「うーん。パパも遠征続きで最近中々会えないんだよねー。」
「お前の予感は無駄に当たるから嫌なんだよ。」
「思い過ごしだと…いいんだけど。」
今回の戦は私の管轄である隣国との領土争い。
そこに私が出陣するのは確かに理に適ってはいる。領土と民をみすみす奪われるわけにはいかない。
だけど、国を離れてばかりのパパと私。
他にもこの国に敵意を向ける国もある今、急いで駆け付けたところで間に合わない可能性も大いに有り得る。
「念のため、パパに伝令頼んでみる。」
「ああ。」
立場的には私が上のはずなんだけど。
私はるうのこういう立場を鑑みない意見や振る舞いを、有り難いと思ってる。

