「リン。」


「……。」


「早く起きろ。」


「…う。」



閉め切っていたカーテンを開けられ、日の光が私に差し込む。




「…るう……。」


「ああ。おはよ。」


「おはよう…。」




敵地なだけあって、さすがにアレンデールのようにダラダラ寝てはいられない。


昨晩あんなに嫌な思いしたけど、やっぱり本は諦めきれないな。



今日またチャレンジしよう!!!




「ご飯はいいや。」


「コーヒーは?」


「いる。」



るうがコーヒーを淹れてくれる間に、私も朝の身支度を済ませる。


剣の相手を約束していたからか、動きやすい服が既に準備されている。優秀な従者だなー。




「そういえば、今日はずっと天気いいか?」


「うん。昨日の感じだとしばらくはずっと落ち着いてそうだけど?」


「じゃあ、洗濯頼んでくるか。」


「…もう考えが完全に執事だね。」



頼もしい限りだ。


私の天候を読む力、戦以外でも役に立って嬉しいです。力になれてよかったです。




「さて、さっさと鈍った体動かすか。」


「賛成!!!」



昨日の鬱憤をここで晴らす!!!