できるだけ柔らかめに伝えたつもりだけど、もしかして言い過ぎたかな!?


もっと馬鹿っぽくしなきゃだめだったかも!?




と、後悔の念は残るが。



時間は戻ってはくれないので諦めよう。





「人の命ほど尊いものはない。」


「…そうですね。」


「だからこそ、今日なんの罪もない…ましてや戦場でもない場所で兵を躊躇もなく斬った君を許すことなど出来ない。」





躊躇も、なく…?





何故だろう。



気にしなければいいだけの話。



適当に受け流せばいいはずなのに。






「…許さなくていい。」


「…?」





「…私も今日の一件に関しては、自分を許せそうにないので。」