私の身体を気遣ってくれたるうの提案で、街に一泊することが決まった。


そんな私とるうが話すのを、面白くなさそうにハルが見る。





「…何かお前等、腹立つな。」


「あ?」


「お前フラれたっつったよな?何でそんな甘い雰囲気出してんだよ?俺のリンだぞ!?」


「うるせえな。」




フラれた…って。


そんなこと話してる暇があるならもっと早く来てほしかったんですけど。




と、文句の一つも言いたいところだけど。





「…はぁ。」



やっぱり身体がまだ火龍の力に慣れていないからか、結構消耗するな。




「シロ、とりあえず二人に着いてってね。」




二人がまだ何やら言い合いをしている中。


私はシロにそう伝え、もうだらんとシロに身を委ねる。





「リン…?」


「大丈夫。まだちゃんと起きてるよー。」


「…シロ、落とすなよ。」




ハルが私をようやく心配して、シロに私を落とすなと声をかける。



シロは優秀なので大丈夫でーす。