長かった復讐劇が、幕を下ろした。
私はシロに乗って、振り返ることもなくアレンデールを目指して駆ける。
セザールで過ごしたこと。
それはきっと私に必要なことだったと今では思える。
こうして隣にまたハルがいる。
そして、私の新たなる道が始まろうとしている。
「で?」
「へ?」
「さっきのはどんな手品だ?」
火龍のことだろう。
私はてっきりハルが説明してくれたものだと思ったのでハルを見る。
けど、知らんぷりするハル。
「…手品というより魔法かな?」
「少し会わなかっただけでメルヘンな頭になったな。」
「でもこれ、私から話すとまずい気がするけど…もういいのかな?」
アレンデール王位継承者しか知らない話なわけだし。ハルがいないなら私から話すけど…ハルいるし。
そう思ってさっきからハルを見てるのに!!!
「ハル聞いてるー?」
「知らん。」
…じゃあもう私も知らん。
「…アレンデールでね、千年に一人の確率で火龍を宿した子が生まれるんだって。それが私だったの。」
「何だその御伽話。」
「私も使えるようになったのは最近だから、力の使い方はまだ慣れてないからこれから練習するね。」
「置いていくな。俺まだよく分かってねえ。」

