未だ炎は燃え盛っていて。
このままじゃ王宮に燃え移るかもしれないなと、他人事のように考える。
上昇気流も健在のようなので、私は再び炎の中に飛び込む。
舞い上がった自分の身体を器用に操り、燃え続ける炎を私は自分の中へ取り込むことを試みる。
出せたんだから戻せるでしょう、きっと。
「…あ。」
無事に戻せました。
それは良かったんだけど、気流も自然と消滅する。
「ハルーっ!!!」
ということで、ハルに受け止めてもらうことにした私はハルの胸の中に飛び込んだ。
…というかただ単に落ちた。
「っと。」
私をしっかり抱き止めたハル。
そのまま私はぎゅーっとハルにしがみつく。
「会いたかった。」
「あー…。」
「おはよう、ハル。」
「リンー…。」
なんか会話にならないな。
私はハルから離れて一旦落ち着いてもらおうと考え、抱えてもらってる腕から降りようとするけど。
あまりに強く抱き締められるので身動きがとれない。
「…後にしろハル。戻るぞ。」
「邪魔すんなルイ。」
「ああもう、こっちだって何が何だか分かってねえんだからさっさとしろ。」
るうはご機嫌斜めで。
無理矢理私を引き剥がされたハルは、怒りのままるうを睨むが。るうは相手にせず。
引き剥がした私を、じっと見る。
「お前…。」
「ん?」
「…いや、何でもねえ。」
るうが、どこか元気なくて。
とりあえずこの場を離れた方がいいかと思った私は指笛を鳴らしてシロを呼ぶ。
聞きつけたシロが駆け付けるのは速かった。
「シロいい子だねー。」
私はよしよしとシロの頭を撫でて、その背に乗る。

