私はそのまま、神の台座とやらまで登り。
その台座を見下ろす。
下らないと蹴り飛ばしたい衝動に駆られるが、ここはまだ牙は隠しておこう。
「……。」
指示された通り、私は台座に腰掛ける。
時刻は夕暮れ時。
真っ赤な夕日が、私を鼓舞するようにこの空を燃やし赤く染める。
「…まだだよ、ハル。」
まだ来ちゃだめだよ。
来たるべき時は、もう少し先だ。
神事の式典会場では、レンの到着を待とうと言うことになり。
今か今かとみんなが待っている。
…レンのんびり歩いてたからなー。
でもさすがにもう来るかなと思った時、またもやのんびりと会場入りしたレンが目に入った。
レンが到着したのと同時にすぐに開催された神事では、神職だろう人が滞りなく予定されていた行をこなして行く。
お祓いだったり、お清めだったり。
王族達も順番にその行を受ける。私はその様をただ台座から見下ろすだけ。
「お待たせ。」
「シロ元気にしてた?」
レンの席は私が我が儘を通したことで、神の台座の隣に設けられた。
小声で話せば、私達の次に下にいる王達には聞こえないだろう。
「元気だったよ。」
「よかったー。」
シロが元気でないと、私はアレンデールまで歩いて帰らなきゃいけなくなるもんね。

