そう言って、二人で笑い合えたこの時間も。
私はきっと忘れない。
初めて会った時はあまり良い印象なかったけど、書庫で本の雪崩から守ってくれたこと。
薬草と医術にいつも真剣に向き合ってたこと。
私とるうのために嫌いな戦に出陣してくれたこと。
ハルの薬を自分の命を賭けて完成させてくれたこと。
何より、こんな私に想いを馳せてくれて。時には怒られることもあったけど。それでもいつも、誰よりも真っ直ぐに想ってくれたこと。
「私、レンに会えてよかった。」
「…俺もだよ。」
「本当に心から感謝してる。ありがとう。」
初めはどうなることかと思った結婚話だったけど、相手がレンでよかったと。
心からそう思ってる。
「…俺は、もう結婚はしないよ。」
「え?」
「俺にとっては、リンが最初で最後のお嫁さんだから。」

