るうが部屋を出たあと、すぐに施錠。
そして準備してくれたお風呂に入り、リラックスタイムを満喫した私。
るうが戻るのを、今か今かと待っている。
普通ならそんな心配しないけど、ここは私たちお互い以外は全員敵なわけで。
「お腹すいたなー…。」
とりあえず、ベッドにごろんと横になる。
途端に睡魔に襲われるが、るうが戻るまでは眠らないように気を張る。
「そう言えば…。」
第三王子は、結局牢屋行きになったのかな。
この国では結構まともな人っぽかったけど、大丈夫かな。
不思議と、何故か彼のことは印象に残った。
だって第二王子に関しては顔も忘れた。第一王子は正直あの場にいたのかさえも分からない。
その中であの人の、あの紺碧の瞳だけが私の頭に強く残ってる。

