もっと彼女のことが知りたい。
そんな思いが芽生えたとき、雅人が登場した。
彼女に会わせたくなかった。出会って欲しくなかった。
若頭の登場は、いつも俺の存在を消す。
どんなに優しくて純粋そうな女の子でも、雅人がきたら当たり前のように雅人に擦り寄っていった。
雅人が無理だと分かると「"じゃあ"ルカくんがいいな」と手のひらを返したように擦り寄ってくる汚い手。
ほんと、反吐がでる。
劣等感に押し潰されていた心なんてもうとうの昔に消え去っていたと思っていたのに、彼女が雅人に擦り寄っているところなんて見たくないと焦った。
醜い感情を必死に隠しながらつい若頭から遠ざけてしまった。



