「い、いえ!お任せください!!」
これ以上赤くなれないんじゃないかと思うくらい紅潮した千田さんに吃驚しながらも、綺麗に頭を下げてくれたので私もぺこりと頭を下げた。
つんつん。
不意に袖を引っ張られる感覚がして辿ってみれば、運転席に座った彼が私のパーカーの袖を掴んでいた。
「ほら、窓閉めるよ?」
「(お顔、近いっ…)」
真隣にいる彼に驚きながらも、送るよって言ってくれたんだから彼自身が運転してくれるということだもんね…
そう改めて思って、心臓がきゅっとした。
少しの時間だけど縁側に二人でいたときとは比べ物にならないくらいに心臓の動きが速くなり、誤魔化すようにそっと口を開いた。



