やっぱり、彼の甘い声には不思議と従ってしまう。
ロバートさんにあれほど言われたのに、
今はなんとなく、ただ鮮やかな世界の彼を見たいと思ってしまった。
暗い視界では分からない、もう一度あのブラウンの瞳を見たい。
そう漠然としたふわふわとした気持ちになりながら、私はぶかぶかのヘルメットをそっと脱いだ。
「っ、ふぅ…」
久しぶりの光に眩しさを感じながら、やっと密閉された空間から解放されておもわず息が漏れた。
自分が思っていた以上に、息苦しかったみたいだ。
それにかなり蒸れていたみたいで、じんわり滲むおデコに前髪が引っ付いてしまっていて。
ロバートさんとの約束とはいえ、凄い長いこと被っていたんだと心の中で苦笑いを零した。
そんなことを考えていると時が止まったかのように静寂に包まれていて、
前髪を少し気にしながら、内緒にしてくれると言ってくれた彼の顔をちらりと見てみた。



