なんで分かるんだろう。
店主…ロバートさんに「絶対に脱いだらだめだよ」と念を押されていたことを思い出しながら、コクリと静かに頷いた。
人様の屋敷に上がらせてもらって、ヘルメットを取らないなんて失礼なことをしてしまっているのに。
彼は嫌な顔ひとつせず私に柔らかい口調で促してくれる。
「大丈夫。内緒にしてあげるから、ね?」
そう言って人差し指を口の前に立てて綺麗に微笑んだ。
大人の色気を醸し出すその姿に顔が火照るのを感じて、今はヘルメットを被ってて良かったとこっそり息を吐いてうるさい心臓を整えた。
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