それからはあっという間だった。
私の頭を掴んでいた人はバッと離れたかと思うと、二人とも彼に物凄い勢いで頭を下げていた。
「すいませんでした!!」という声はかなり大きく響いていたけれど、4本の膝がガタガタと震えていたような気もする。
一体、彼は何者なんだろう…
こんな悲惨な状況にした張本人はそんな二人組を気にも留めず、「おいで。」と優しく囁くとさらりと私の腕を掴んですたすたと歩き始めた。
あっという間すぎて頭がついていかなかったけれど、この状況から助けてくれたんだということは理解できたので大人しく彼に引っ張られるまま。
本当にあっという間に、敷地内の綺麗な日本庭園の中に私と彼は立っていた。



