物凄い頭のホールド感に頭が真っ白になる。
背中の文字が見えないのだろうか…
せっかくロバートさんに借りたのに…
どうしてか、もはや敵としか見られていないようで、私は頭を掴まれながら茫然自失となっていた。
何が何だかもう耳にも入ってこないオラオラとした罵声を浴びせられながら、ずんっ!と一気に両手で頭を掴まれる感覚。
…ついにヘルメットを取られるんだとどこか冷静な自分がいた。
ロバートさん、約束守れなくてごめんなさい…
そう心の中で呟きながら、明るい視界になることを覚悟して目をぎゅっと閉じたそのとき。
「なーにしてんの?」
私の耳に心地の良いトーンで、低く甘い声が響いた。



