門の前をうろうろすること数分、どうやって声をかければいいのか分からず、どんどん不安になってきた頃、更なるピンチは突然やってきた。
「あ゛あん!?誰だてめぇ!?おい!門の前に変なやついるぞ!!」
「うっわ!何だこいつ!何だ奇襲か!?それにしては…なんか態々目立つ格好してきやがったな…舐めてんのかテメェ」
いきなり声を掛けられ、黒いスーツを着た強面の若い男性2人にあっという間に囲まれてしまった。
ここの住人かな…
暗い視界の中、刺すような鋭い視線とあまりの血気に思わず後退りブンブン首を振る。
「あのっ…お届け物です!」
そうしてアガパンサスの鉢植えを前に突き出すと、2人は反射的にザザっと素早く後退して私から距離を取る。



