エンゼルランプ





「…ここ?」




心配性のロバートさんを振り切ってスクーターを走らせること1時間弱。もっと早く着くはずだったのに思った以上に入り組んでいて迷ってしまった。


長い長い塀に沿って来てみれば、目の前には大きな日本家屋の門が聳え立っていた。



慣れない土地に戸惑いながらも路肩に停めて降り立つ。




本当にここだよね…?




あまりにも厳かな雰囲気の屋敷を前に萎縮しながら手元のロバートさんに書いてもらった地図を見つめた。





ここで間違いなさそうだけど、呼び鈴はどこだろう。
そもそも呼び鈴ってあるのかな…




アガパンサスの鉢植えを持ちながら門の前をうろうろした。


…やっぱり暑い。ヘルメットの中は蒸れてきて、額にじんわりと汗が滲むのが分かった。