˖⊹ 𑁍
お届け物 sideレイ
ギラギラと日差しが差す中、容赦なく照りつける陽の光と暑さで目眩を起こしそうになりながらも店の外でせっせと水遣りをしていた。
「……ふぅ」
小さく息を吐くと日差しから逃げるように日陰に避難した。
ちょうど日陰になっている店前にある小さな木のベンチに腰掛けると、少し赤みを帯びてしまった手の甲をさすった。
軽度の光線過敏症によって、偶に手の甲や腕に赤みがでてしまう。暑いのを我慢して長袖のパーカーを羽織ってみても、日光が強すぎるこの季節はどうしても避けきれない。
酷い時は目にも症状があらわれ、何もしていなくても太陽に当たると涙が出たり、しみたりするような感覚になった。
「(ほんと、夏は嫌いだな…)」
遠くで響く蝉の声を耳に、脱力した体を少し休ませていた。



