エンゼルランプ



当たり前のように大切と言ってくれるロバートさんに心がじんわりと温かくなるのを感じる。



「店としては嬉しいことだが、レイちゃんが怖かったら断ってもいいんだよ?」



顎髭をモシャモシャとしながら穏やかな笑みを浮かべ、優しく諭すような口調で続けて問いかけてくれた。



怖い…とは全然感じなかった。



確かにスキンヘッドのお客様はいかにもな風貌で少し怖いかもと思ったけれど、それはあくまで一瞬の第一印象でロバートさんが気にするほどではなかった。



なによりあの綺麗な彼を見て、近所の人が話している"樋口組"のイメージと全く結びつかなくて不思議だった。あの雅やかで端麗な彼を怖いなんて少しも思わない。