エンゼルランプ




何気なくそのまま目線を走らせれば、贈り主のところに【樋口組 一同】と書かれてあった。



樋口組…よく近所の人が話しているのを耳にする。

確かこの街を治める暴力団というものだったような…



あまり深く関わらない近所の人の立ち話なんてそこまで興味がなかったけれど、外を出る度に聞こえてくるあまりにも熱狂的な"樋口組"の話の盛り上がりようと、その頻度に自然と耳に入ってきていた。



あの人達が樋口組という方達なのか…



まさかこの街の有名な人がお客様だったなんて、と少しばかり驚いているとロバートさんは眉を落とし私の様子を伺いながら聞いてきた。



「隠していたわけじゃないんだけどね。今日のお客様は樋口組の方々だったんだよ。従業員というのは抜きにしても、私の大切なレイちゃんに関わらせるのはどうも気が引けてなぁ。これからもウチを贔屓にしたいということでね……レイちゃんは、大丈夫かい?」