「今、申し訳ないと思っただろう。私にはレイちゃんのことがちゃーんと分かるんだよ?」
ロバートさんは、私には勿体ないくらいのにこにこと温かな笑みを向けてくれる。
昔からよく無愛想だとか、何を考えているのか分からないと言われることが多かった。自分でも上手く感情を表現することがどうも苦手で、他人を極力避けるようになった。
そんな情けない私にも、ロバートさんはいつも寛大な心で深い情をかけてくれる。
それなのに私は、無償に与えられる優しさに慣れることなく戸惑うことしかできない。
慈愛に満ちた気持ちの受け止め方がよく分からなかった。



