その後は、直ぐにロバートさんが受けたばかりの開店祝いの花の注文に急ピッチで取り掛かった。
"幸運が飛んでくる"という花言葉をもつ縁起の良い胡蝶蘭を、予め聞いていたお店のイメージに合うように慎重にペーパーやリボンを選別しラッピングしていると、
ふと、自分へ向けられる視線に気がついた。
「ああ、悪いね。相変わらずレイちゃんの熱中している姿が美しくてつい見入ってしまったよ。素敵な仕上がりだね」
いつからロバートさんはいたんだろう…
いつもそうやってロバートさんは褒めてくれるけど、つい自分の世界に入り込みすぎて周りが見えなくなってしまうことに申し訳なくなる。



