エンゼルランプ








「ふふっ。もう充分、伝わってますよ?」



「ほら、またそんな可愛い顔して、そんな可愛いこと言って。また気持ちが膨らんじゃったよ。全然、言葉が追いつかない」




「…そんな困った顔しないでください」




「だって、どんなに気持ちを伝えようと頑張っても、もっともっとレイちゃんが惚れさせてくるんだから。

この花を贈ろうと考えたときの気持ちよりも、もっと膨らんじゃったし…」




「えっと、この時はどんな気持ちだったんですか?」



「レイちゃん、この花言葉知ってる?」



「えっ…エンゼルランプは…"あなたを守りたい"?」



「そう、この花を育て始めたときは純粋に強くそう思ってたんだ。レイちゃんを守りたいって。もちろん、今もそう思ってるんだけどね?」



「…あの、凄く嬉しいです…ありがとうございます」



「うん、でもね?守るなんてそんなの当たり前で、だから今の気持ちをどう伝えればいいのか分からないよ」




「ルカさんが当たり前だと思ってくれる、そんな言葉がとっても嬉しいんですよ?

…私も、ルカさんのこと好きすぎて、困ってます」




「もうやめて。これ以上、俺を溺れさせないで。可愛すぎて、嬉しすぎて息ができなくなる」