「ねぇ、レイちゃん…」
ふわっと優しい石鹸の香りに包まれる。
こうやっていつも優しく名前を呼んでくれる彼の声が凄く好きで、何回でも胸がときめく。
「片付け終わったら、ご飯でも行こうか?」
彼の唇が耳に触れるか触れないかのギリギリな距離で甘く囁かれて、身体の奥底がジンジンとした。
「レイちゃん、耳真っ赤だよ?可愛いなぁ、もうー」
「(絶対、からかってるっ…)」
クスクスと笑いながら後ろから抱き締めてくれる彼に、恥ずかしすぎて熱が上昇するばかりだった。
「えっと、ご飯私が作りましょうか?」
「…え?」



