✲゚*:*゚✲゚*:。✲。: *゚✲゚*✲゚*:*゚✲゚*:。✲。: *゚✲゚*
「レイちゃんの部屋、ここね?寝室は一緒だよ」
綺麗に微笑みながらさらっとそんなことを言う彼に、これからこの心臓が耐えられるのか益々不安になる。
そんな私の気持ちも知らず、ルカさんはルンルンと効果音が付きそうなくらい上機嫌で空き部屋に私の荷物を運ぶ。
元々荷物が少なかったけど、流石にひとりで運ぶのは大変だったはずなのに。
スマートな身体のどこからそんな力が湧いてくるのか、あっという間に彼1人で終わらせてしまった。
……確かに筋肉は程良くついていて、逞しい身体つきをしていたけど…
なんて彼の肉体美が勝手に脳内で再生されて慌てて思考を変えた。
教会まで迎えにきてくれた強面の運転手さんが「手伝います」と言ってくれたのに、
「レイちゃんの私物触らせるわけないでしょ」と冷たく突き放していて、青褪めた樋口組の方になんだか申し訳なくなった。
「(…今度会ったら何かお詫びをしなくちゃ。)」



