「…ロバートさん、これからも今まで通り仕事で会えますよ?」
なんだか永遠の別れなくらい号泣したロバートさんに、戸惑ってしまう。
私の小さな声に反応して、漸く赤くなった瞳を寄越してくれたロバートさんは、眉尻を下げて顎鬚をもしゃもしゃとした。
「ああ、そうじゃな。分かっておる、分かっておるんだがな。なんだか大切に育てた娘をとられた気分でなぁ」
娘…そう言ってくれたロバートさんに目頭が熱くなる。
心のどこかで、ロバートさんの足枷になっていないかずっと罪悪感と不安を抱いていた。
そんな風に思っていてくれたんだと今更ながら分かって、自分がどれほど幸せ者なのか改めて気づいた。
「今までレイさんを大切に守ってくださってありがとうございます。これからは俺がレイさんを必ず守ります」
隣にずっと静かに立っていた彼は、真っ直ぐにロバートさんを射抜いて真剣にそう言ってくれた。



