エンゼルランプ




そんな、自分でも恐ろしくなるような強欲な気持ちを隠している俺に、彼女は小さく微笑んだ。


ヘーゼル色の瞳は、いつも以上に輝いていて、あまりの美しさに生唾を飲み込む。



「…私、ずっと、自分を産んだ人を憎んでいました。入院してて…でも、純粋な気持ちで見舞いに行ったことなんて、一度もないんです。身寄りのないあの人のために、血の繋がりがあるってだけで、事あるごとに病院から電話がきて、駆けつけなきゃいけなくて……」



こんなにも話してくれる彼女は初めてで、予想外の展開にも、一語一句聞き逃したくないと、静かに耳を傾けた。



「このままずっと、あの人に縛られなきゃいけないんだって。ずっと目の前が真っ暗で、醜い心を抱えて。……でも、ルカさんに出会えて、やっと、生まれてきて良かったって、思えるようになりました」



儚げだった彼女はいつのまにか、何かが吹っ切れたように華美に拍車がかかっていて。


「だから、私もルカさんともっと一緒の時間を過ごして、ルカさんを支えられるようになりたい…迷惑も心配もかけてしまうかもしれませんが、」



艶めきが増した彼女は、狂気的な想いも全て包み込んでくれて、そして、俺をもっと深く深く、堕とさないと気が済まないみたいだ。



「ルカさんのお側で、私の愛情を精一杯捧げます……これから、よろしくお願いします」



そう、丁寧に頭を下げて綺麗に微笑んだ彼女に、また恋に落ちた。