彼の瞳に射抜かれて、何も言葉が浮かばなくて。
唇に触れる優しい感覚と、何かを訴えているような瞳にどうすればいいのか分からなくて、自然と眉尻が下がった。
そんな私を見つめ返してくれている瞳がだんだんと切なさを帯びて、唇に触れる指先が微かに震えた気がした。
ぎゅっと彼の眉が寄せられて、静かにぽつり、ぽつりと言葉が寂しそうに零れていく。
「…ねぇ、レイちゃん。
こんな狂った感情も、好きすぎて苦しい気持ちも、独占欲も恐怖も、何もかも全部全部、レイちゃんが教えてくれたんだよ?全てレイちゃんを通して知ったのに。
…そろそろ、俺の気持ち少しは分かってよ」



