「…きっと、本当の私を知ったら、」
"離れたくなる"
…ついそんな言葉が出てきそうになったとき、唇に冷んやりとした感触が乗っかった。
すらっと長い彼の人差し指がぴたっと触れている。
「その先を言ったら、例えレイちゃんでも許さないよ。それ以上自分のこと卑下するなら、いっそ、壊してあげようか?」
涼しげなブラウンの瞳はすっと細まり、冷たく、でも甘さを感じる鋭い視線で私を射抜いた。
「…っ」
そのまま、ゆっくり唇の輪郭を親指でなぞられて、
身体にゾワゾワとした感覚が駆け巡って、
彼の瞳から逃げられなかった。



