エンゼルランプ





不意に、膝の上で握りしめていた拳に、ふわっと綺麗な手が包み込むように重なった。


その手が温かくて、何故か酷く安心して。


視線をもう一度彼に合わせると、彼はゆっくりと柔らかな声色で言葉を紡いだ。




「レイちゃんのことは、もちろん全部知りたい。…でもね、もし過去のことを全て聞いたとしても、俺はレイちゃんを慰めたり、共鳴したり、傷を舐め合うような安易なことはしないよ」



彼の言っている意味が分からなくて、困惑した。

私が想像していた反応じゃない。

あまりにも優しい瞳で私を見てくれて、心臓がぎゅっと痛くなる。



「レイちゃんの全てを受け止めて、全てを愛する」



瞳も声も表情も、全部がとにかく優しくて、