その祈りはすぐに叶った。
それは断片的な記憶の中、最も鮮明に記憶に残ってる。
『君の名前はレイっていうんだよ?笠原レイ。今、6歳なんだ』
『カサハラ、レイ、6さい』
その日、ロバートさんは私の名前と年齢を教えてくれた。
他にも聞きたいことがたくさんあったけれど、悲しそうに眉尻を下げていた顔を見てそれ以上は何も聞かなかった。
今思えばこの時、なぜロバートさんがそれ以上のことを教えてくれなかったのか分かる。
自分の正体を知って私がどうなってしまうのか分かってて、敢えて秘密にしてくれていたんだって。
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