エンゼルランプ

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「その時、あまりにも腹わたが煮えくり返りそうになってね。記憶が曖昧だが、あの女性の嘲笑う姿ははっきりと脳裏に焼き付いているよ」


そう言ってロバートさんは碧い瞳を静かに細めていた。


「私はすぐに警察に相談してね?色々と調べていくうちに、どうして彼女の名前を聞けなかったのか、言葉を話せないのか、やっと理解できたんだ」


心がずっと震えていた。思わず膝の上に乗せていた掌を爪が食い込むくらいぎゅっと握りしめた。


「…申し訳ない、私が話していいのはここまでかな。あとは、本人に聞くべきだ」


「…そうさせていただきます」



ロバートさんの瞳を真っ直ぐと見つめ返すと、静かに席を立った。


「店の裏側にある、一本道を真っ直ぐに進んでいけばすぐに分かるよ。あの子をどうか、よろしくお願いします」



「……結婚式の誓いの言葉、よろしくお願いしますね?」



静かに頭を下げてくれた元牧師に、ニヤリと口角をあげると目を見開いていつもの調子で愉快そうに笑った。



「結婚なんて、まだ認めませんぞ?」



その声にまた口角をあげながら、ゆっくりと足を進めた。