……カランカランッ
「やぁ、いらっしゃい」
彼女と出会った日と同じように、控えめなベルが鳴り響いて、朗らかな笑顔で迎え入れてくれる店主。
「レイさんの自宅、教えていただけますか?」
来て早々、そう口にした言葉にロバートさんは目を見開いていた。
でもすぐに、俺の異様な空気で何かを察してくれたのか冷静に微笑み返してくれる。
「…こちらへどうぞ?」
そんなロバートさんに静かに従って、以前座ったことのあるガーデンチェアにゆっくりと腰掛けた。
「もしかして、今日彼女に会ったのかな?」
「ええ。病院で」
察しが早いロバートさんに、俺も簡潔に答えた。
病院と聞いてまた少し目を見開いた後、顎髭を触りながら何か思いを巡らせているようだった。



